国試2

ネーム:T.M.

 国試の成績:パンリン(通常の一般・臨床)合わせると偏差値60くらい
6年間の成績:とりあえず試験には受かってきた
CBTの成績:得点率は90%くらい
国試とりかかり:ポリクリ始まってから配属する科の勉強はしていた。ただ、QBやネット講座を本格的にやり始めたのは5年の終わり~6年の始まり。
受けた模試:メック春プレ・夏・冬模試、テコム2・3・4回模試
使用した教材:メインはメックの教材。あとは、QB(オンラインはよく使った)、イヤーノート、レビューブック、100%シリーズくらいか。
最も参考にしたサイト:特になし、ただtwitterでフォローしている他大の医学生の勉強の仕方はかなり参考にさせてもらった。
勉強の流れ:自分の場合はマッチングを受ける病院で学科試験が課されていたためそれに向けての勉強があり、早めにスタートダッシュをかけられたのかもしれない。おもにメックのビデオ講座とイヤーノートで全範囲を夏までに1,2回流すことはできた。一応の基礎固めはここでできたと思う。一応マッチングまでにQBは申し訳程度に一周したが、そのあとはあまり手をつけていない。マッチングの後から模試がいろいろやってきたのでそれをこなして復習も行い、秋からは公衆衛生・必修の勉強をスタートさせることにした。

ちょうどこの秋頃に卒試が1,2カ月あったのでメジャーやマイナーなどの臨床科目の勉強はどうしてもおざなりになってしまったが、ちょうど過ぎ去ったころに追い込みをかけるべくビデオ講座が追加されたので、なんとかそれで取り戻すことはできたと思う。

年明けからは過去問直近3年分を解くことにし、その復習に時間を充て、直前講座も同時に観ることにした。国試も近くなってきたので変に新しいことはせず、既存の教材をしっかり復習することに時間を費やし国試本番を迎えることにした。

国試受けての感想:107回を受けて難化するだろうと大方の予想はあったので、1日目が難しめだったのはこちらも覚悟はしていたが、予想外だったのはそれ以上に2日目が厳しい戦いになったことだった。必修F問題の件もあり、まわりもそうだったが、今回は試験が全て終わるまで安心できず、睡眠もそこまで取れなかった。3日目は1,2日目に比べると穏やかではあったが、それでも必修を除けば例年より厳しかったと思う。結果的にパンリンの難易度はどのブロックも例年より上昇していると考えられる。今回はかなり救急志向が強く、また既存の問題とは違い臨床的な判断力を問うものとなっていた。一方でかなり正確な知識や診断能力を問う問題も多かった気がする。

それと風疹は出ると思ったけど、あれはいくらなんでも出すぎ。今回はテーマの重複が著しいと某予備校も言ってたが、風疹はその最たるものだと思う。

国試で注意する3つのポイント

①必修には十分注意するもあまりビビりすぎない

80%というボーダーラインが不安をあおる必修。臨床は3点で計算されてしまうので案外早めに40点以上失点してしまうおそれがあるので気の抜けない戦いになる。しかも問題は毎年全然違うし、割れ問続出するし…

でも、フタを開けてみるとなんだかんだで平均点はほぼ90%になる。受験生がかなり必修対策を行っているのもあるが、よく考えたら正答率90%以上の問題だけで140点はあるので、ほか60点のうち割れ問だとしても20点くらいは得点できるだろう、というのもあって必修落ちはそこまで多くないと思われる。

メディックメディアにある、「不合格者の半分以上は純粋な必修落ち」神話は数年前のものであり、107回では純粋な必修落ちは10%程度とのこと。多分108回も同様。

ただ、これは裏を返せば、「ほとんどの受験生は必修をクリアしてしまうので、不適切であっても必修の採点除外は期待できない」「逆にパンリンで落とされるようになり、ボーダーが高くなる」ということでもある。必修はどんなことがあっても160点以上(159とかは危険です…)取れるように準備するとともに、パンリンでボーダーに引っ掛かったらそれこそ落ちてしまうんでこっちの準備も抜かりなく…

 ②禁忌で落ちることはほとんどない

明らかすぎてみんながほとんど選ばないものくらいしか禁忌にはならないと思われる。逆に怖いのは、禁忌を恐れて正解を選べずにパンリンのボーダーを割ってしまうケース。108I-78で髄膜炎にステロイドを選ぶ問題は、「感染症はステロイド禁忌」という神話を打ち消そうとした革命的な問題であり、この問題はステロイドを選べずに割れ問となった。ステロイドは感染症には単独投与は避けるべきとは思うが、抗生物質との併用はむしろ炎症を抑える意味で望ましい。(髄膜炎や重症肺炎、急性喉頭蓋炎など)

禁忌落ちは、いても2,3人程度ともはや都市伝説となっている。KClの急速静注みたいな明らかなものさえ踏まなかったら大丈夫。もし「この治療、理屈を考えるとやっていいんじゃないかな、でも禁忌になるかもなーどうなんだろ…」と考えているなら、多分それ禁忌じゃないから踏んでよし。もし仮に禁忌になってもあと1,2個は踏めます。

 ③とりあえずI問題まで受けよう

ときどき、すべてをあきらめて途中で帰ってしまう人がいる。でも、今の国試、最後まで受けなかったらほぼ100%不合格になる。どんなに途中の道のりがきつくても大丈夫。こんな試験範囲が膨大な試験、どうせみんな完璧に準備できてないんだし、難問はみんなできません。それに3日間もあるんだからどっかで必ず救いはあります。なので、何があっても最後まで受けてきてください。

①~③までいろいろ言ってきたけど、これが一番大事。